若手へおすすめのビジネス本書評BLOG

自分が読んだ本を記録するがてら、みなさんに共有できたらうれしいと思い、始めてみました! コーチングやマネジメント、戦略や企業経営などを中心に読んでいるので,その辺りを紹介しつつ、箸休め的な本も紹介できればと思います。

問題児 -三木谷浩史の育ち方-

5月も今日で終わり。

 

夏を先取りしたような5月でした。

6月は鬱陶しい梅雨。

 

それを越えたら暑い夏。

 

2018年も半分が過ぎようとする中、自分は何を残せているのだろう。

目の前のことでいっぱいになっている自分に少し嫌気がさしますが、、、

 

何となく暗い入りでしたが、そう思ったりするんですよね。

 

 

自分には家庭には家族がいて、職場には部署のメンバーがいて、

それを抱えてるのですが、、、

 

自分がどんな影響を与えられているのか、不安になることもあるんです。

 

 

センチメンタルですwww

 

 

さて今回は、

 

 

 

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問題児-三木谷浩史の育ち方- / 山川健一著

 

 

知る人ぞ知る楽天の三木谷さんの生涯を語る一冊です。

本文から

三木谷浩史は十分以上に悪童であった。問題児だった。
中学で煙草を吸い、競馬、パチンコ、麻雀に入れ込み、父親の財布から金をくすねた。
成績はふるわず、中学校の通信簿は5段階評価で2と3ばかりである。
欠席日数40日以上、遅刻は30回以上。それが高校2年まで続く。

 いつ道をそれてしまってもおかしくない危うさを、この少年はずっと内側に隠し持っていたのだ。

 そうならなかったのは、少年の背中を、いつも見てくれている存在があったからだ。
父親である。勉強ができないことを、そもそも勉強しないことを、父親は一度も叱らなかった。
母親もそうである。

 だが息子の背中を見ていて、ちょっとまずいなという時にはトントンと肩を叩き、
小声でアドバイスしてきた。
道をそれる直前で、少年は太陽に照らされた明るい世界に戻ってくることができた。

 少年の両親は、日本の多くの家族がそうであったように、大きな戦争と敗戦をくぐり抜け、貧しい時代を乗り越えてきた。
決して多いとはいえない給料で、3人の子供たちを大学にやった。
母親も学習塾で働き、生計を支えた。

 その過程で、「本質を見る」ことの大切さを痛切に感じるようになった。
だから両親は息子にもそうしてほしいと願ったのである。」


まさに大事なのは本質を見極めること。
本質を見極めることができたから、本の学校教育にもはまらなかったのだと思う。

また、太陽のような存在であったという表現が随所に出てくるが、
それを物語るエピソードも面白い。

家族で移り住んだ海外で、英語も一言もしゃべれない三木谷さんが、
学校の初日に友達を連れて帰ってきたという。

 


すごいw


また、メンターの大切さも感じました。


三木谷さんにとっては父親がそれであったように、フラットに語れる存在。
斜め上からアドバイスをくれる存在が必要だなと。

三木谷さんのお父さんは父親の視点と、経済学者の視点と両方で接していた。
意見の交換も活発で親子の会話というよりはビジネスの会話が親子の会話になっていたよう。

如何にして三木谷さんが楽天を創設に至ったのか、今も持っているその想いは、その源泉は、
内容の濃い一冊でした。

 

 

 

 

 

Cheers